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複数のワイヤレスマイク使用時にノイズが発生する

2025年05月08日更新

各マイクのチャンネル設定が正しくないと、複数のワイヤレスマイクのスイッチを同時に入れたときにノイズが発生します。

 
PAシステムのない場所で会議を開くとき、ポータブルスピーカーとハンドマイクのセットを使用することが多いと思います。その際、ワイヤレスマイクのチャンネル設定が正しくないと、複数のワイヤレスマイクのスイッチを同時に入れたときにノイズが発生します。

1.1台のポータブルスピーカーの使用時


2本セットでも3本セットでも、決まった本数を同時使用できるように、あらかじめグループとチャンネルの組合せによってバッティングしないように設定されているのですが、その組合せが全く同じか近い周波数になっているときに電波干渉を起こすのが原因です。

このような場合は、取扱説明書を読んで出荷時の設定に戻すか、メーカーや詳しい方にご相談いただくことをお勧めします。機器によってはグループとチャンネルが容易に変えられてしまうものもありますので、利用者にグループとチャンネルには触らない旨を注意喚起することも有効です。

なお、会議室の大きさによっては電波が届かないこともありますので、ワイヤレスマイクはなるべくポータブルスピーカー(スピーカーとアンプが分かれている場合はアンプ)の近くでハウリングしないように使用するか、もう1台別のポータブルスピーカーを使用することをご検討ください。電波の届く範囲は取扱説明書をご覧ください。

2.複数のポータブルスピーカーの使用時

人数の多い会議のとき、ポータブルスピーカーを複数使用することもあると思いますが、同じ機器はバッティングする可能性がありますので、違う機器を組み合わせることをお勧めします。それでも、設定によっては、たまたま同じか近い周波数になってしまうこともありますので、事前に使用する全てのマイクにスイッチを入れて相性を確認しておくと安心です。

3.隣の会議室の発言が混信する

隣の会議室で使用しているワイヤレスマイクとバッティングすると、隣の会議室の発言が混信することもあります。貸会議室では同じ機器を複数導入することが多いので、導入の際はメーカーや業者の方と相談してバッティングしないように設定しておくことが必要です。

[用語解説]
・PAシステム:PAはPublic Addressの略で、多くの人に伝達するため、マイクやスピーカーなどの音響機器をコントロールするシステムです。単にPAとする場合は、それらを操作する人を指します。
・ハンドマイク:手で持って使用するマイク。有線と無線の2種類あり、ポータブルスピーカーとセットになっている小規模なものから、会議室などに設置されたPAシステムを使用する大規模なものまであります。